2025年3月14日金曜日

問題解決(103) 「障害者用スペースには違法駐車が多い」

 障害者用スペースに違法駐車が多いため、本来利用すべき障害者がそのスペースを使えない。こうしたことが頻繁に起きるのはなぜか。ABC分析してみると、下記のようになる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第103回目の引用である。

【引用はじめ】

 障害者用スペースの違法駐車は、建物に早く、楽に入れることが好子になって、強化の原理が働いている。障害者用の駐車スペースは、常に玄関の近くにあるし、空いていることが多いからだ。

 障害者用のスペースであることを示す掲示は、そこに違法駐車すると注意される可能性がある。つまりこれは弱化の行動随伴性の先行条件だ。だから障害者用スペースの掲示が大きく、見やすくすれば、少しは効果があるに違いない。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.55)

【引用おわり】

 障害者が利用すべき障害者用スペースが空いてないため、障害者が使えないなんてことがしょっちゅう起きている。違法駐車が多いためだ。障害者用駐車スペースは、建物の玄関に近くに位置し、空いていることが多い。罰則規定もない。罪悪感が多少あっても、便利なスペースをつい利用する結果になる。道徳感情に訴えても、実際の行動にはつながらないのが実情である。 

0 件のコメント:

コメントを投稿