人に迷惑をかけないといった決まりを守る人たちは、子どものころからのしつけがしっかりしていた可能性が高い。マナーを守ることに対して、強化や弱化の原理が適切に機能していたのである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第112回目の引用である。
【引用はじめ】
好子や嫌子は派生の原理によって広がっていく。道徳心の強い人は、おそらく幼い頃に、家庭や地域で十分な "しつけ" を受けたに違いない。たとえば、家族で親戚の家へ遊びに行ったとき、叔父の仕事を邪魔して母親にこっぴどく叱られたことが何回もあったかもしれない。「人に迷惑をかけちゃいけません」と言われながら、弱化の原理によって、人の仕事を邪魔するという行動が減ると同時に、派生の原理によって、「人に迷惑をかける」ということが嫌子化する。(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.58)
【引用おわり】
幼いころからの "しつけ" は、大人になっても習い性となる。より良きマナーは、しっかりと守る大人になるのだ。幼いころの強化や弱化の原理によって行動随伴性が機能し、 大人になっても派生の原理が働くことになる。マナーを守る大人に育つのである。
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