パフォーマンス・マネジメントというのは、スキナーが唱えた徹底的行動主義が土台となっている。外面的な行動だけでなく、意識や感情といった内面的な心理も行動の対象としている。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第115回目の引用である。
【引用はじめ】
パフォーマンス・マネジメントの土台になっているのは、B.F.スキナー(1904-1990)によって始められた行動分析学という心理学である。行動主義というのは、意識や感情などは客観的に測定できないから研究対象としないと勘違いされているが、これは誤り。スキナーの考え方は、意識や感情など、客観的には測定が困難な心理現象をも行動として分析する徹底的行動主義である。(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.64)
【引用おわり】
行動主義の祖とされるワトソンは客観的に測定できる行動だけを行動主義の対象とした。意識や感情などはその対象とはしなかったのである。意識や感情の心理を無視しているという批判に、スキナーは、徹底的行動主義で応えたのである。
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