「パフォーマンス・マネジメント」について、ずっと学んできた。これは、問題解決を促す実践法なのだ。それも、応用行動分析学や組織行動マネジメントなどによって、科学的に実証された手法を実践するものである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第120回目の引用である。
【引用はじめ】
組織行動マネジメントとパフォーマンス・マネジメントの関係は、医学と臨床の関係に似ている。医者は患者に対する臨床(実践)で、医学(研究)で効能が実証された薬や治療法を使う。もちろん医者は治療経過などの記録を取るから、薬や治療法の効果を確認しているとはいえるが、研究を行っているわけではない。同じように、問題解決にパフォーマンス・マネジメントを使うときには(実践)、応用行動分析学や組織行動マネジメント(研究)で実証された手法を使う。もちろん、こうした手法の効果を確認するためにパフォーマンス・マネジメントのデータは測定する。しかし "研究" として認められるのに必要な、実験条件の統制などはほとんど行われない。パフォーマンス・マネジメントは、実験的行動分析学、応用行動分析学、組織行動マネジメントという行動科学が積み重ねてきた知見を使った。問題解決の実践としてとらえられるだろう。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.65)
【引用おわり】
行動に関する基礎的な原理を実験的行動分析学、応用行動分析学、組織行動マネジメントによって明らかにしている。パフォーマンス・マネジメントは、それをさまざまな実践的な問題解決に活用する。個人的に抱えた問題を解決するのに役立つ。また、社会的に抱えた問題の解決にも役立っている。
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