知識のパフォーマンスを向上するためには、標的行動を明確にして、それを達成するための随伴性を整備する必要がある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第138回目の引用である。
【引用はじめ】
知識のパフォーマンス・マネジメントの原則は2つある。一つは、パフォーマンス・マネジメントを改善するための『知識』を行動レパートリーとして具体的に定義すること(標的行動の定義)、もう一つは、学習者が行動レパートリーを習得できるように行動随伴性を整備することである。知識も行動であるから、レパートリーとして習得されるためには、実際に標的行動が行われ、強化されなくてはならない。テニスの初心者にラケットの握り方やフォームなどを説明しても、それだけはボールを打てるようにはならない。実際にラケットを握らせ、ボールを打たせながら練習しなくてはレパートリーとしては習得されない。同じ事が知識のパフォーマンス・マネジメントにも言えるのだ。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.81)
【引用おわり】
英単語を覚えるという知識を身につけるには、覚えるべき英単語を声に出して、意味はどんなか言ってみて、綴りを書いてみる。それを繰り返して、しばらくしてから記憶できたかどうか確かめる。また、日常の中でも使ってみる。このように、一つの英単語が行動レバートリーとして身につくようにするのである。
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