米国の銀行のオペーレーターの退職率が大幅に減少した。ペイ・フォー・パフォーマンスという成果給にしたからだという。生産性が上がり、オペーレーターの数を減らしても仕事を十分こなし、残業も減ったというからすごい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第151回目の引用である。
【引用はじめ】
米国アーカンソー州のユニオン・ナショナル・バンクのオペーレーターの退職率がペイ・フォー・パフォーマンスを導入する前には非常に高かった。ところが、新しい給与体系の導入でゼロに近くなった。また、面白いことに、退職者が出ると、補充採用に反対する声が現場から上がったそうです。
なぜか。人が少なくなった分、自分達の仕事が多くなって、その分給料も上がるからです。実際、オペーレーターの人数は半分で済むようになり、残業時間も457時間から13時間に減ったそうです。これは直接、人件費の低減につながります。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.98)
【引用おわり】
ペイ・フォー・パフォーマンスが適切に導入されると、従業員の仕事に対する動機づけが高まり、仕事の生産性が向上する。それには、明確な目標分析や仕事の課題分析が必要である。
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