2025年5月14日水曜日

問題解決(163) 「望ましい行動を標的行動にする」

 「望ましくない行動」を減らすと同時に、それに伴う「望ましい行動」を増やすようにするといい。弱化による行動随伴性は楽しさを伴わない。だから、楽しさが味わえるような強化の行動随伴性を同時に行えるようにするのである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第163回目の引用である。

【引用はじめ】

 「タバコをやめる」とか「夫婦喧嘩をしない」など、望ましくない行動を減らすのが目標の場合、その代わりに増やしたい行動についても目標を設定しておくと効果的である。特に、望ましくない行動と相反する行動を目標にすると、その達成によって自動的に望ましくない行動が減るようになるので一層効果的になる。

 「~をしない」という目標は、「~をする」という標的行動を弱化する行動随伴性を設定していることになる。弱化の行動随伴性は楽しさを生み出さない。人生に楽しさを生みだす強化の行動随伴性を忘れずにしよう。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.106)

【引用おわり】

 望ましくない行動として、「ゲームをしない」などの標的行動は簡単にうまくいかない。 だから、減らす行動として「ゲームは一日30分以内とする」のである。そして、「ゲームする前に勉強する」を増やす行動とするのである。

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