2025年5月21日水曜日

問題解決(170) 「勘や思い込みよりデータで」

 問題解決にあたっては、パフォーマンス・マネジメントを使うのがいいと分かったのではないか。勘に頼って試行錯誤するよりはずっと効率的である。試行錯誤では問題をさら悪化されかねない。問題を行動レベルで可視化して、段階的に解決する手法である。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第170回目の引用である。

【引用はじめ】

 自分の身の回りの問題をパフォーマンス・マネジメントを使って解決するにはどうするか。解決すべき問題は何か。問題の原因になっている行動は何か。標的行動は何にするか、標的行動の現状の行動随伴性はどうなっているか、強化が不足しているのか、弱化の行動随伴性があるのか、解決のためにどんな行動随伴性を追加できるか、パフォーマンスの記録はどのように取っていくか、等々。

 そしてこうした問いには、唯一の正解というものはありません。敢えて言えば、問題の解決や目標の達成につながるものはすべて正解です。そして、だからこそ、パフォーマンスの記録をつけ、勘や思い込みによってではなくデータに基づいてマネジメントの手法を評価しなくてはならないのです。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.108~p.109)

【引用おわり】

 複雑な問題を放置するだけでは、ますます問題が複雑化して、解決を困難にしてしまう。そのためには、ABC分析によって問題の何たるかを明らかにする。そして、問題を変化するための行動随伴性を導入するのだ。どう変化するかは数値によって明らかにするといい。 

0 件のコメント:

コメントを投稿