2025年6月2日月曜日

問題解決(182) 「講義を聞くだけでは不十分」

 講義を聞くだけでは、学習者にとって効果的とはいえない。講義の内容が理解できたかどうかさえわからない。講師のペースで話すだけである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第182回目の引用である。

【引用はじめ】

 講師を招いて1時間の講義をしてもらう(学習者はただその講義を聞くだけ)というのは効果的な教授法ではありません。

 講義を聞くだけでは標的行動は起こらないので、強化もされず、行動がレパートリーとして身につく可能性は低い。教え方が上手な講師なら、ところところで質問をしたり、演習の時間を設けたりして、学習者が標的行動を行って、それを強化する機会をつくっているはずです。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、 p.81, p.113)

【引用おわり】

 講師による講義形式の講演では、学習者の知識に影響を与えるまでには期待できない。学習者のニーズやレベルを考慮した内容になっていない可能性が高い。学習者もただ聞くだけで、消極的な態度のため新しい知識獲得にはいたらないのである。

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