年に数回程度の評価では、その行動が認められたどうかは分からない。行動の直後に明確な評価がなされる必要がある。そのことに関する、石田本による第5回目の引用である。
【引用はじめ】
従来のマネジメントでは、社員に対する評価は年一回、多くて年四回しかなかった。すなわちボーナス・昇給・昇格の査定だ。これでは業績が上がらない。評価されるチャンスが年にわずか数回しかないのでは、成果を上げてから手にするまでに何か月もかかる。時間が経ってからまとまった金額をもらっても、本人はどの行動を認められたか分からない。そのため、望む行動を繰り返そうとはしない。お金や昇進によって報いるのであれば、行動の直後に行うことが必要だ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.34 ~p.35 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
従来からのボーナス・昇給・昇格といった査定が、社員などの業績に直接的に効果があるというわけでない。それらは、望ましい行動の直後に与えられるわけでないからだ。決まった時期にしか与えられるものでないからである。うまくいった行動の直後に与えらるものでないのだ。適切な行動の直後に認められると効果的である。
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