知識は脳内のどこかに保存されているのかもしれない。そういう考え方もある。しかし、パフォーマンス・マネジメントでは、知識も行動レパートリーの一つだと考える。その方が可視化しやすいからでもある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第135回目の引用である。
【引用はじめ】
一般に『知識』といわれているものは、よくよく考えるとすべて行動レパートリーとして置き換えられる。死人にできないことばかりだからだ。我々が「あの人は~の知識がある」と評価するのは、その人の行動を観察しているのであって、脳のどこかにあるかもしれない知識を観察しているのではない。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.79)
【引用おわり】
知識は大脳皮質のどこかに保存されているという仮説では、捉え方としてはあいまいである。そうだとしても、問題解決につながる方策も見いだすのが難しい。それよりは、知識も行動として捉えて実践的に問題解決に取り組むほうが容易である。それが、パフォーマンス・マネジメントのやり方である。
0 件のコメント:
コメントを投稿