ペイ・フォー・パフォーマンスという成果給を導入して、生産性を3倍にも上げた米国の銀行がある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第149回目の引用である。
【引用はじめ】
ペイ・フォー・パフォーマンスの成功例を紹介します。
米国のアーカンソー州にあるユニオン・ナショナル・バンクという銀行がオペレーターの給与体系にペイ・フォー・パフォーマンスを導入した成果です。従来の給与体系では1時間に平均1000枚の小切手を処理していたオペレーターが、処理した枚数に応じて給与を支払うようにしたら、その3倍以上の仕事をするようになった事例です。この数値はオペーレーターの限界ではなく、コンピュータ端末の限界だそうです。機械的にこれ以上早い処理ができないそうです。これって出来高制で、オペーレーターの様な単純な仕事ならともかく、もっと複雑な職種にはあてはまるのだろうか。
しかし、この銀行ではこの大成功で気を良くして、ペイ・フォー・パフォーマンスを大々的に取り入れて、現在では700名の従業員のおよそ70%の給料がペイ・フォー・パフォーマンスによって支払われているそうです。これには管理職も、含まれています。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.97)
【引用おわり】
ペイ・フォー・パフォーマンスは、単純作業だけしか適用できないのだろう。それが、やりようによっては管理職にだって適用できる。初めは、やりやすいところからやって、うまくいったら他の部署にもだんだんと広げていくことである。それが上記の銀行の事例である。
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