行動分析は互いが影響し合って、取り組むことのできる手法だ。上司も部下もパフォーマンスを高めるために行動に焦点を当てて強化するものである。そのことに関する、石田本による第17回目の引用である。
【引用はじめ】
行動分析には7つの大きなメリットがある。その7番目として、「オープンなシステムである」ということだ。
行動分析はただ行動させればいいというだけの詐術ではない。導入企業は行動分析の原理を社内で公開している。
行動分析を導入すると、上司が部下のパフォーマンスに影響を与える。それと同時に、部下の方も上司のパフォーマンスに影響を与えるのだ。行動分析の原理は、地位や肩書きに関係なく作用する。強化は行動に対してなされるもので、その行動を誰がしているかは問題にならない。望ましい行動をした人は必ず強化される。したがって、組織全体にわたって等しく作用するのである。パフォーマンスを改善することで、結果的に全員が、得たいものを得られる。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.55 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
行動分析は問題解決に役立つ。誰にも等しく改善を促す方法論である。特別な秘策で何とかしようとするわけでもない。ごく常識的な誰にでもできるやり方で実施することによって、行動改善を図るものである。これが、誰にも開かれた「オープンのシステム」という意味である。
0 件のコメント:
コメントを投稿