道徳的な行動を守ることを理想とする人がいても、それが全てに通用するかというなかなかうまくいかない。マナーを守る社会であってほしいが、なぜその理想が実現しないか。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第111回目の引用である。
【引用はじめ】
道徳心の強い人が理想とする社会を実現すればいいか。パフォーマンス・マネジメント的な解決策を考えることはもちろんできる。違法駐車する人、ポイ捨てする人、シルバーシートで狸寝入りする人たちにとっては、彼らの過去の行動随伴性によって、人の役に立つことがまだ十分に好子になっていないし、人に迷惑をかけることがまだ十分に嫌子になっていないのかもしれない。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.58)
【引用おわり】
違法駐車とかポイ捨て、街のあちこちに落書きをするなどの行為がよく見られる。こうしたことを悪びれずにする人もいる。かえって、面白がったりする人だっている。そうした行為が好子なったりするのだ。また、人に迷惑をかけているなんてことが嫌子になっていないのである。結局は、こうした行為が続くのは、行動随伴性のなせるわざと言える。
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