2025年3月25日火曜日

問題解決(114) 「責任ある人に役割もってもらう」

 道徳的行動がうまくいってないとなれば、それ相当の責任ある人たちが、適切な行動がとれるための随伴性を整備しなければならない。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第114回目の引用である。

【引用はじめ】

 何千回、何万回にもわたる過去の強化や弱化によって、道徳的な行動レパートリーが獲得され、また道徳的な好子や嫌子が身についていくと考えられる。だから、もしそれが改善しようというなら、家庭や地域での "しつけ" を見直さなくてはならない。親や教育者としての地域住民のパフォーマンス・マネジメントが、本来なら望まれる。

 ところが、こうした草の根運動には時間がかかる。誰が責任を持ってパフォーマンス・マネジメントを進めるかもはっきりしない。だから、駐車場の管理責任者である病院や、交通安全を維持する警察や、公園の管理をしている自治体にできることは、とりあえず今すぐ使える好子や嫌子を駆使して、行動随伴性を整備することなのだ。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.59)

【引用おわり】

 交通安全や防犯の推進のためには、警察や地域ボランティアが活躍している。ごみの分別を守るよう自治体や地域住民の声掛けなどが行われている。それこそ、草の根にかかわる運動などをいかに効果的に実施できるかが、住みよい地域になる。 

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