B.F.スキナーたちが実験室で、ハトやネズミを使って行動の原理を見いだしてきた。実験行動分析学によって発見された行動原理を、人間行動のさまざまな分野に応用が広がった。それによって、問題解決に役立つことが分かってきた。応用行動分析学がだんだんと一般にも認知されるようになってきた。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第118回目の引用である。
【引用はじめ】
実験室で見いだされ、様々な種の動物の様々な行動で確認された行動の法則は、やがて実験室外の、社会的な場面で応用されるようになった。これが応用行動分析学である。応用行動分析学は特に障害児教育で成功し「行動修正」として社会に受け入れられるようになった。さらには交通安全やゴミ問題、学校教育、消費者行動、スポーツ、行動医学など、様々な分野へと拡がり、行動の法則が人間行動一般に広く適応可能であり、しかも問題解決に有効であることが証明されてきた。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.64~p.65)
【引用おわり】
実験行動分析学で明らかになった行動の原理を、人間社会一般にも応用するようになっている。その有効性も分かってきている。特に、障がい児教育の分野では、大きく貢献している。ただ、世間的に未だ偏見もみられる。意識や感情を無視した行動還元主義だ。動物には適用できても、人間には適用できるはずがない。こういった意見も少なからず見られる。
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