経営者が利益を上げるといっても、いろんな要因がある。外的な景気などにも影響を受ける。経営者にとっては、どうしようもない要因にも左右される。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第152回目の引用である。
【引用はじめ】
会社の利益は様々な要因によって決まります。景気や競合相手という、経営陣にはコントロールできない要因によっても左右されます。自分次第にはならない結果は、行動を動機づけないのです。しかも1年間に経営者は数多くの意思決定を行います。どれが会社の利益アップに貢献し、どれが足を引張ったのか、客観的な判断は非常に難しいのです。ゴルフの打ち放しに出かけて100球練習したけど、1打1打の結果(ナイスショットとかダブったとか)が1年後にようやくわかるようでは練習にならないでしょう。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.98)
【引用おわり】
経営者の意思決定によって、短期的に結果が明らかになるものだと、動機づけには有効となる。しかし、それが1年後になって結果が出たとしても、それが経営者の意思決定によるものかどうかわからない。経営者の意思決定の動機づけとしては、短期的で具体的に結果がわかるものである必要がある。
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