新しいことを学ぶには、コーチによる適切な指導があればいいが、コーチなしでもうまくやるにはどうするか。その場合に求められる行動レパートリーについて説明している。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第177回目の引用である。
【引用はじめ】
スポーツに限らず、何か新しいことを学ぼうとするときには、モデリングやシェイピング、プロンプトやフィードバックを駆使してくれるコーチの存在が重要になる。でもコーチがいなければ学習が不可能というわけではない。自分でコーチの役割を果たすこともできる。この場合、どんな行動レパートリーが必要となるか。
コーチ兼選手をうまくこなすためには、標的行動と自分の行動についての言語行動レパートリーが豊富でなければならない。たとえば、何が標的行動か言えること、標的行動からずれた行動を見たら、その点を指摘できること、自分の現状の行動を観察してどこが標的行動と違うか指摘できることなどである。こういった言語行動レパートリーはまさに"自己教育力"と呼ばれる力の根底をなすものだろう。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.52, p.111)
【引用おわり】
新しい行動を身につけるためには、標的行動が明確になっていて、現状との行動とどのような違いがあるかはっきり理解できている必要がある。そして、標的行動に達成するための手立てを工夫するのである。 そのためには、パフォーマンス・マネジメントを駆使するのである。
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