2025年5月25日日曜日

問題解決(174) 「爪を噛む行動をなんとかしたい」

 爪噛む行動をついついしてしまう。忙しくて悩んでいる時などにやってしまう。この癖をなんとかしたい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第174回目の引用である。

【引用はじめ】

 爪を噛む行動は、噛んだときの指先や口への感触が好子になって強化されている。どうしてそんな変な刺激が好子になるかは謎である。でも、こうした刺激はいついかなる時でも好子であるというわけではない。忙しい時とか、仕事がうまくいかなぃ時のように、嫌子が出現したり、他の好子が消失したりすると、好子として機能するようになるようだ。

 習慣逆転法では、腕を上げる苦痛だけではなく、恥ずかしさも嫌子として働いたに違いない。ただ、こうした嫌子は爪を噛んだときに腕を上げるという行動さえも弱化してしまう。つまり、次第に爪を噛んでも腕を上げなくなってしまい、この行動随伴性が成立しなくなる習慣逆転法の限界がここにある。

※ 習慣逆転法とは、弱化の手続き。爪噛みを弱化するために、爪を噛んでいることに気づいたら、すぐに止め、噛んだ方の手を握りしめ、頭上に腕を伸ばして3分間保持すること。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.110~p.111)

【引用おわり】

 爪を噛む行動について、ABC分析した。習慣逆転法によって弱化しようとしたが、十分な効果は得られなかった。爪噛んだら、噛んだ手を握って、腕を上げるようにした。しかし、腕は疲れる。人前では恥ずかしい。爪を噛む行動には嫌子による弱化するまでにはならなかった。爪を噛むことによって、口などに対する感触のほうが好子にとして強力である。こうなると、どういう解決法があるのかなあ。

 

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