水への恐怖があって、プールに入ることに抵抗がある。その克服のためにワクワクするようなイメージを思い浮かべるようにした。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第176回目の引用である。
【引用はじめ】
水に対する恐怖症を克服するために、南の島でイルカと泳ぐ自分をイメージするようにしました。これはプールや水が恐怖反応を引き起こさないようにする工夫です。イルカと泳ぐイメージは自分にとってはワクワクする感覚を引き起こす反射子となっています。プールに入りながらこうしたワクワクするような状況を思い浮かべることは、新しいレスポンデントを形成するのに役立っていると考えられます。水やプールなど、それまで苦痛を引き起こす反射子と化していた刺激が、今度はワクワク感を引き起こす反射子になるような工夫です。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.44, p.111)
【引用おわり】
南の島でイルカと泳ぐイメージを思い浮かべて、ワクワクした感覚を感じるようにする。その感覚をプールで泳ぐときにも感じられるようにする。プールで泳いでいてもワクワクする感覚を保てるようにして、水に対する抵抗を減らしていったのである。
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