ポイントカードを利用すると、望ましい行動を身につけるのが容易になる。単なるポイントカードだけでなく、ある一定のポイントがたまったら、本人が好むものを与えられるようにするといい。それも映画のチケットなどごくありふれたものでいい。そのことに関する、石田本による第144回目の引用である。
【引用はじめ】
ポイントカードは社員のマネジメントにも有効だ。わが社では社員用のポイントカードも発行しており、常に全員が携帯している。望ましい行動をとった人に対して上司がスタンプやシールでポイントを与えるのだ。いい大人がスタンプ欲しさに働くわけがないと笑うかもしれないが、実際にやってみると効果がある。
ポイントと引き換えるごほうびは高価なものでなくていい。子供向けならちょっとした文具や雑貨、大人向けなら映画のチケット、喫茶店チェーンのプリペイドカード程度で十分だ。自発的な意欲を高めるのは金額の多寡ではない。「ごほうびを手に入れる」という目的が提示されたとき、大人も子供も行動するのである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.161~p.162 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ポイントカードをうまく使えば、望ましい行動を促進することができる。その場に即したポイントカードを作成して、しっかり利用できるようにするのである。
