2026年11月2日月曜日

「やめさせる」だけで、人は育たない

 私たちの職場でも、「遅刻をなくすために出勤時間を厳しく管理する」「ミスを避けるために仕事を任せない」といった対応を考えることがあります。しかし、それだけでは成長の機会を失うこともあります。行動を変えるための工夫について考えてみましょう。

【引用はじめ】

 一人の営業マンが営業活動中に、やめたい、やめなければならないと思いながらやめられないパチスロ通いに対処するために、自己強化を始める前にメンバーズカードをすべて捨てた。これを抹殺法と呼んでいる。

 抹殺法とは、問題行動をやめさせるための方法の一つで、その問題行動を物理的にできないようにする方法である。パチスロやゲーセンをこの世から抹殺すれば、絶対にこの営業マンはパチスロには行かない(行けない)。重大なミスを繰り返す部下を解雇すれば、少なくともその部下に悩まされることはもうない。来客に向かって飛びつく犬を別の部屋に閉じ込めれば、飛びつくことは不可能だ。

 物理的に当該の問題行動は二度と起きないが、抹殺法の欠点は望ましい学習の機会を奪う点だ。与えられた状況の中で、随伴性を工夫することによって、新しい行動を学ぶことが人の成長につながるからである。一人の営業マンは抹殺法で退路を断っただけでなく、自己強化も取り入れることで、学習の機会も得ることができた点が成功につながったのである。

 (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.285~p.286)

【引用おわり】

 問題行動を防ぐ仕組みづくりは大切ですが、それだけでは人は育ちません。失敗しにくい環境を整えながら、できたことを認め、望ましい行動を増やしていくことが成長につながります。利用者支援も職員育成も同じです。 



2026年11月1日日曜日

【利用者向け1843】犬の日

 今日は 令和8年11月1日 日曜日。

 11月(がつ)1日(ついたち) は 「犬(いぬ)の日(ひ)」です。

  「ワン・ワン・ワン」 の よみかた から できた 記念日(きねんび) です。 

 犬(いぬ) の ことを 知(し)り、 かわいがる 日(ひ) と されています。

 犬(いぬ) が 好(す)きな 人(ひと) は、 ぜひ 犬(いぬ) の 写真(しゃしん) を 見(み)たり、 

 お話(はなし) を したり してみましょう。

 きょう も 元気(げんき) に、 にこにこ すごしましょう! 



「『できた!』を積み重ねる力 トークンが行動を変える」

 目標を続けるには、「できた!」をその場で実感できる工夫が大切です。今日は行動を支える「トークン」について学びます。例えば、支援記録を期限内に提出できたらポイントを1つ付ける方法です。

【引用はじめ】

 自己強化のための好子は5種類あるが、その中の五つ目が「トークン」である。

⑤トークン

 好子は行動の直後に与えられるほどよい。しかし、一回行動するたびに高額の商品を買うわけにはいかない。第一に経済的に続かない。第二に、次々とものを買っていてはいずれ飽和化が起こる。第三に行動の直後に手に入れることができない。この欠点を補うのがトークンだ。目指す行動ができたら、すかさずトークンを与える。お金である必要はない。表に〇印を書き入れても、ポイントを書き入れてもよい。そして、それを貯めて、本当に欲しいものを手に入れるのである。トークンは行動としての好子とも交換できる。ドライブや映画を好子にする場合、行動の直後にすることは不可能だ。そんなとき、トークンが役に立つ。 

 (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.284~p.285)

【引用おわり】 

 トークンは、小さな達成を見える形で積み重ねる仕組みです。例えば、送迎準備や記録提出ごとにポイントを貯め、一定数で図書カードや希望休と交換することで、望ましい行動が続きやすくなります。

2026年10月31日土曜日

【利用者向け1842】ハロウィン

 今日は 令和10年31日 土曜日。

 今日(きょう) 10月(がつ)31日(にち)は ハロウィンです。

  秋(あき)の お祭(まつ)りで、 かぼちゃの ランタンや へんしんを 楽(たの)しむ 日(ひ)です。

  「トリック オア トリート!」と あいさつして、 みんなで にこにこ すごしましょう。



今日の自分に、ひとつ花まる

 私たちは利用者さんの小さな成長を見つけて褒めますが、自分自身には厳しくなりがちです。一日の終わりに「丁寧に支援できた」「笑顔で挨拶できた」など、自分の行動を認めて褒めることも大切な力になります。

【引用はじめ】

 自己強化のための好子は5種類あるが、その中の四つ目が「社会的好子」である。

④社会的好子

 望ましい行動が一つ達成できるたびに、自分で自分を褒めた。褒めたり、認めてあげたり、笑顔を見せることを社会的好子という。社会的という意味は、「人間関係に関わる」ということだから、社会的好子は本来は他者から与えられるものである。しかし、他者から与えられる社会的好子がすでに機能している人にとっては、それを自分で代行することも可能である。

  (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.284)

【引用おわり】

 社会的好子は他者からの「ありがとう」や「助かったよ」だけではありません。「今日もよく頑張った」「利用者さんに寄り添えた」と自分で自分を認めることも社会的好子です。小さな達成を見つけ、自分を励ます習慣を大切にしていきましょう。 

2026年10月30日金曜日

【利用者向け1841】10月30日は「たまごかけごはんの日」

 今日は 令和8年10月30日 金曜日。

 今日(きょう) 10月30日 は 「たまごかけ ごはん の 日(ひ)」です。

 あたたかい ごはん に たまご を のせる と、ふわふわ して おいしい ですね。

  みなさん は たまごりょうり が すき ですか。

  おひるごはん や あさごはん を しっかり たべて、げんき に すごしましょう。

  きょう も えがお いっぱい の 1日(いちにち) に しましょう。

 


見える変化が力になる

 自分の行動を記録し、変化を見える化することも自己強化になります。例えば「支援記録の期限遵守率」や「利用者への肯定的な声掛け回数」を毎日記録すると、数字の伸びそのものが励みになり、行動の継続につながります。

【引用はじめ】

 自己強化のための好子は5種類あるが、その中の三つ目が「フィードバック」である。

③フィードバック

 自己強化するには、常に自分で自分の行動をモニターしなければならない。データを記録してグラフを書くことも多い。すると、このグラフの変化そのものが好子になって行動が変わってくることもある。これがフィードバックの好子だ。自己強化は、他者からの強化に比べて、正確さを欠くなどの弱点がないわけではない。しかし、一方で24時間自分を監視できるというメリットもある。自分で記録をとるだけで行動が改善されることは、減量などのプログラムでよく見られる。

  (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.284)

【引用おわり】

 記録は評価のためだけでなく、自分を成長させるためのフィードバックにもなります。「今週は毎日記録を終えられた」「先月より声掛けが増えた」といった変化を確認することで、よりよい実践を続ける力になります。