パフォーマンスの向上にとって、「時間の測定」は重要である。あまりに時間効率に束縛されると、問題を起こしかねない。達成可能な時間設定が大切である。そのことに関する、石田本による第181回目の引用である。
【引用はじめ】
社会が発展するにつれて納期短縮はますます重要な課題となってきた。インターネットの普及によって、たくさんの会社が納期短縮に取り組んでいる。銀行では昔から待ち時間の長さが問題とされてきたが、それも今ではネットバンキングという手法で多少なりとも改善されつつある。
ただ、時間的な効率ばかり追い求めていると、やはりトラブルを招くことになる。自動車の整備士は「客に引き渡す時間だからブレーキは点検したことにしよう」と考えるかもしれない。通販業者は「注文の品が合わないから、別の商品を発送して時間を稼ごう」と考えるかもしれない。納期に心奪われすぎると顧客満足を忘れてしまう。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.187~p.188 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
納期の順守といっても、現状に合ったものでなければならない。むやみやたらに、無理な要求に応えようとすると、破たんすることにもなりかねない。現状を踏まえた取り組みが求められる。
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