メジャーメント(測定)において、「質の測定」とはどういうことか。欠陥を見つけるというより、正確さを測定することである。正確さを増やせれば、質の向上につながる。そのことに関する、石田本による第178回目の引用である。
【引用はじめ】
メジャーメント(測定)には四つの要素が必要である。質、量、時間、そしてコストだ。すべてのパフォーマンスは、四つのカテゴリーから測定されるべきである。
パフォーマンスの「質を測定」するとき、何を測定するかが重要である。私たちはパフォーマンス自体を測定しなければならないが、えてしてパフォーマンスからどれだけ脱線しているかを測定しがちだ。たとえば工場において、質の点検とは製品の欠陥チェックを意味する。しかし製品に欠陥が見つかったからといって、必ずしも行動に間違いがあるとは限らない。間違いを探すというより、仕事を正確にすることを考えるべきなのだ。行動分析で言うところの測定とは、正確さを測定することにほかならない。正確さが増えれば増えるほど、パフォーマンスにおける間違いは減っていく。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.185~p.186 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
「質の測定」では、質をいかに高めるかが明らかになる。欠陥に着目しても、パフォーマンスがいかにあるべきかが、見通すのが難しい。それより、正確なパフォーマンスとはどうあるべきかが分かる、正確さの測定に重点を置くのがいい。
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