2026年6月4日木曜日

消去するとバーストが起きる

 小田切の皮肉を言う行動は、周囲の反論などによって強化されていた。それが、周囲による反論がなくなって消去されると、反論がすぐなくなるかというと、そう簡単にはいかない。それが難しいのである。 

【引用はじめ】

 「消去」=これまで強化されていた行動に対して、強化の随伴性を中止するとその行動は減少する。

 消去は、最終的には対象となる行動を減少させる。しかし、その過程は一直線ではない。消去の手続きを開始した直後に、行動の頻度と強度がかえって一時的に爆発的に増加することも少なくない。小田切も、同僚たちが反論しないことで強化の随伴性を中止したところ、まもなく「こんなこと(面接のこと)、意味ないですよ!」「面接も目標設定も、仕事だってそうです!」と、周囲が今まで見たこともない激しさでネガティブなことを言い連ねた。これをバーストという。   

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.72~p.73)

【引用おわり】

 皮肉屋のレッテルが貼られている小田切の言動は、消去の手続きによって、すぐには減少しない。爆発的にそうした行動が増えさえする。それでも、周囲は消去の手続きを継続しなければ、小田切の皮肉を言う行動をなくすることはできない。バーストがあっても冷静に対応するのだ。多くの協力が必要になる。

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