2026年6月1日月曜日

皮肉は反論しても止まらない

 小田切が否定的な発言がする。周囲の人たちにとっては、それが受け入れがたい。周囲の人たちの反論とか、その反論に対して小田切が安心する顔つきになることが、小田切の発言を強化するのだ。 

【引用はじめ】

 どんな行動でも、強化の随伴性があるから繰り返される。小田切が皮肉に聞こえる言動を繰り返すのも、たとえば図3-1のような随伴性が成立しているからである。


 図3-1を見ると、小田切の皮肉な発言を強化しているのは、周囲の同僚たちだ。周囲の人々は、小田切の皮肉を何とかならないかと苦々しく思いながら、実は、それとは気づかぬうちに自分たちが小田切の皮肉を強化している。なぜだろう。
 それは、小田切の皮肉を強化する行動もまた、図3-2のような随伴性でコントールされているからだ。たとえば小田切がネガティブな発言をしたときに、こちらが反論すると、彼は安心したような満足したような顔をする。その表情が好子となって、反論するという行動が強化されているのである。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.70~p.71)

【引用おわり】

 小田切の皮肉が、周囲の反論によって強化されているという考え方は、どうも常識からはずれている。でも、それが強化随伴性の捉え方である。 

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