2026年9月1日火曜日

信頼が行動を動かす

 人は安心できる関係の中でこそ、苦手な相手にも一歩を踏み出せます。信頼が新しい行動を生み、職場の空気を変えていくのです。

【引用はじめ】

 信頼している上司などの助力により、自らの発言が思いがけなく苦手な上司に受け入れられた。その結果、その本人はこの苦手な上司にも相談に行くようになった。この変化は、プロンプトと新しい好子によるものだ。これまでは、自分の意見に反論が返ってくることが、本人にとって嫌子であり、意見の合わない相手と議論することは弱化されていた。

 会議に臨む前は、そもそも、肌の合わない相手に自分の意見を言う行動は、過去の弱化随伴性により、完全に欠落していた。でも、信頼している上司の助言などもあって、自分の意見を苦手な相手にも言って適切な強化を得られることができた。

 行動を制御する随伴性は一つではない。一つの行動に対して複数の強化随伴性が働くこともあるし、一つの行動に強化と弱化の随伴性が同時に存在することもある。弱化によって欠落していた行動を引き出し、新しい強化随伴性が生まれたことで、本人が変わり、職場も変わるのである。

  (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.194~p.195)

【引用おわり】

 弱化されていた行動も、新しい強化が加われば再び芽を出します。人の変化が組織の変化をつくる――その循環を育てていきましょう。



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