小田切は不満いっぱいの発言を爆発した。みんなが自分のことを相手にしなくなったからだ。今まで皮肉な発言に対して、反発するようなことがあった。それに対して、小田切はなにくそという思いがあったのである。皮肉な発言はますます強化されてきた。ところが、周囲の人たちがなんの反応も示さなくなった。それが小田切には不満だった。だから、なんだという思いが相手の人たちを驚かすような反応になって表れた。バーストとなったのである。
【引用はじめ】
バーストを起こした小田切に対して、静かな口調でコンサルタントが尋ねる。「小田切さんのやりたいことは、何ですか」。小田切に対する反論でない。コンサルタントは小田切の気持ちの矛先を変えようとしたのである。小田切にとっての前向きな反応を強化しようとしたのである。小田切の視点が変わるようにしたのである。少しでも、ポジティブな発言に対して、満面な笑みを浮かべて強化していくのだ。小田切の発言がポジティブな方向に向かい始めるようにしたのである。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.74)
【引用おわり】
小田切のネガティブな発言を否定せず、まずは受け入れるようにしたのが、第三者であるコンサルタントである。丁寧にゆっくり対応した。穏やかに小田切の立場を肯定して、すこしでも小田切がポジティブに転換する見方を指し示すようにした。
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