部下を甘く見るか厳しく見るか――その迷いは、行動分析学の視点で整理できます。大事なのは“できるギリギリの線”を見極め、達成したら確実に強化すること。画一的な基準では人は育たないのです。
【引用はじめ】
職場ではよく「部下に甘く接するべきか、厳しく接するべきか」ということで議論となる。途中まではできたが最終成果にはたどりつけなかった部下がいた場合、成果が上がらなかったのだから褒めてはいけないのか、それとも途中までできたことを褒めるべきなのか。分化強化が繰り返し行われるシェイピングのことがわかっていれば、その答えを見つけることができる。つまり「その人が普通にできるぎりぎりの線を上回ったら、褒める」というのが正解だ。楽にできることを褒めるのは甘すぎる。逆に、まだできないことを、褒める対象とするのでは厳しすぎる。だから、部下を常によく見て、現時点での最適な中間目標を設け、それを達成したら褒めるようにすることがポイントである。全員に対して画一的な基準で接することは間違いなのだ。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.156)
【引用おわり】
部下の成長は、適切な中間目標とタイムリーな称賛で加速します。できる範囲を少し上回った行動を確実に強化することが、組織の力を底上げする最も実践的なマネジメントです。
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