2026年6月10日水曜日

ピッキング強盗への対処

 ピッキング強盗が一時期問題になったことがあった。ピッキング強盗にとっては、ドアの鍵が簡単に開けることができたから、そうした強盗が横行したのである。それに対して、ピッキングではドア鍵を開けることができないような対策がとられるようになって、強盗に入るのは難しくなったのである。

 【引用はじめ】

 以前、ピッキング強盗という空き巣が都市部を中心に横行したが、連中が窓から侵入せず、わざわざ玄関のドアを開けようとするのは、つまり、ピッキングという行動が、カギが開くという結果によって強化されていたのだと考えられる。これに対して、ピッキングに強い鍵をつけるというのは、一種の消去である。開けようとする行動に対して、鍵が開くという好子が現れないようにするからだ。世の中の家すべてがこうすれば、ピッキングは最終的には減る。しかしその前には、バーストが起こる。今までピッキングを繰り返してきた強盗が、ある日、一軒目を開けようとしても開かず、二軒目も開かないとなると、彼は開けられるドアを探して片端からピッキングを試みるだろう。そして何軒目かで、たまたま鍵を開けることに成功してしまったら、ピッキングは再び強化されてしまう。だからやはりパトロールを厳重にして、「ピッキングをしていると、見つかって逮捕される(罰せられる)」といった弱化の随伴性を導入することが必要なのである。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.75~p.76)

【引用おわり】

 ピッキング強盗にあわないように、きちっとした対策をとることが一番の防犯対策となる。ピッキングができないようにする弱化ということになる。鍵の強化だけではドアを壊されるなどによって、たまたま開けられるようなこともあって、ピッキングを完全に防げない。消去だけの対策ではうまくいかない。それで、パトロールを強化して、強盗をしにくくする弱化策が功を奏したのである。

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