行動を育てるとき、私たちは「褒めるタイミング」をどう考えるでしょうか。新しい行動を形づくる段階では、連続して強化することが大切です。しかし、できるようになった後は、強化の間隔を少しずつ広げていく――。その切り替えが、行動を長く保つ秘訣になります。
【引用はじめ】
行動を部分強化する場合と、連続強化する場合とで重要な現象がいくつかある。望ましい行動を作り上げるためにも、それを維持していくためにも強化随伴性は欠かせない。しかし、新しい行動を作り上げるためには連続強化、出来上がった行動を維持するときには部分強化することが重要だ。
スポーツのコーチが初心者につきっきりでよい行動を褒めたりするのは、連続強化のためだ。一方、十分できるようになったら、強化の確立を徐々にへらし、部分強化に変えていく。それは消去抵抗のためである。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.118)
【引用おわり】
連続強化は「育てる」ための支え、部分強化は「続ける」ための工夫。日々の支援でも、相手の成長段階に合わせて強化のリズムを変えることで、より自然で持続的な行動づくりができます。褒めることの「間(ま)」を意識して、支援の質を高めていきましょう。
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