仕事を望みどおりにできない部下に対しては、その仕事のやり方を示すチェックリストを与えるといい。しかし、それがあまりに細部にわたったものであると、チェックリストのチェックが目的化してしまう。本来の仕事のパフォーマンスの向上が疎かになってしまう。そのことに関する、石田本による第26回目の引用である。
【引用はじめ】
チェックリストはある程度細かく作り込まなければならないが、行動のすべてをリストにする必要はない。重要な行動だけを取り上げればいい。上限はせいぜい五つである。それ以上増えると、教えられる側はやる気を失う。
全ての行動をチェックリスト化して部下を管理しようとするとマイクロマネジメントに成り下がる。
あまりに細かい行動をチェックしようとすると、それを管理することが目的となり、パフォーマンスを向上させるという本来の目的からそれてしまうのである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.69 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
チェックリスト作成といっても、部下に合ったものにしなければならない。部下の実情をよく見極め、うまくいかなければ部下の意見も取り入れて、見直すのである。適切なチェックリストを作成して、仕事が適切に行われるようにするのだ。
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