2025年7月7日月曜日

組織が変わる(29) 「プロセスシート」

 チェックリストの作成といっても、単純にはいかない。最初は大まかな業務について、数個書き出してみる。さらに、次に一つの業務内容について、細分化してみる。細分化した作業をいくつかに分解していくのである。そのことに関する、石田本による第29回目の引用である。

【引用はじめ】

 チェックリストの第一段階では、大まかな業務の流れを書き出した。次は第二段階の業務について分解するのである。それが「パフォーマンスマップ」と呼ぶものである。次の第三段階においては、つまずきそうな部分があったら、それを取り出してさらに分解する。これが「プロセスシート」を作る作業である。この段階では、目に見える行動を中心に書く。

 具体的とはどの程度のことを言うか。レストランの場合、コップの水は9分目まで入れるか、8分目にとどめるか、そこまで分解する。お客が最も好ましく感じる分量を教え、それを実践させるためである。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.72~p.73   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 チェックリストは、第一段階から、第二段階、第三段階と細分化することで、作業手順が明確になる。どんな作業をすべきかがとても分かりやすくなるのである。 

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