レストランにおいて、スタッフの皿洗いについてチェックリストを作成するにも留意する必要がある。皿を拭いて皿をどのような状態にしなければならないかを考慮して、チェックリストを作成することだ。そのことに関する、石田本による第30回目の引用である。
【引用はじめ】
皿洗いに関するチェックリストを考えよう。たとえば、皿を洗う行動についてだ。「タオルを拭く」ではなく、「タオルで拭き水分をとる」と書く。入ったばかりのスタッフは、気が回らない。「タオルで拭く」と書かれていたら、ざっと拭いておしまいにする。上司はそのたびに注意しなければならない。部下はなぜ叱られるか分からない。なかには「拭きました」と言うスタッフもいるだろう。
何のために拭くか。きれいに保つために決まっている。それなら最初から「タオルで拭き、水分をとる」と書けばいい。水分があれば、きれいになるまで努力するだろう。これが皿を拭く仕事の目的だ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.74~p.75 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
皿を拭くといっても、ただタオルで拭けばいいわけでない。皿の水分を拭きとっておかねば皿がきれいになったとは言えないのである。チェックリストに書く場合は、水分を拭きとって皿がきれいになった状態を表すようするのである。
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