2026年6月11日木曜日

消去の利点

 問題行動を減らすためには、弱化を使えばいいと必ずしも言えない。弱化には多くの弊害が伴うからである。即効性はないが、消去がいい場合もある。  

 【引用はじめ】

 弱化には弊害が多い。そのため無暗に弱化を使うべきでない。消去にも利点がある。まず消去は弱化よりも一般的には手軽だ。好子の提示をやめるだけで良いのだから。一方で弱化は、往々にして人手、手間、時間やその他のコスト(負担)がかかる。だから、緊急性があまり高くない状況なら、消去のほうが現実的には経済的・合理的であるといえる。また、消去の手続きは、弱化の手続きより人間関係上でも摩擦が少なくて済むことが多い。弱化が必要ならためらわずに使うべきだが、しかし弱化にはさまざまな弊害があることについては留意すべきである。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.76~p.77)

【引用おわり】

 嫌子を使う行動制御の弱化は、多くの弊害がある。耐性がつきやすい、その人を避ける、行動を抑制する、適切な行動を教えない、一時的効果しかないなど問題が多い。緊急性のある問題であれば、弱化を使わざるを得ないこともある。でも、繰り返すことないようにしなければならない。問題となる行動を抑制する適切な行動ができる随伴性を考慮することである。

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