仕事中につい出る癖には、知らず知らずのうちに心地よい刺激が伴っています。その感覚が行動を強化してしまうのです。癖を直すには、同時にできない別の行動を意識して続けることが鍵になります。
【引用はじめ】
人はそれぞれ何らかの癖を持っている。自分でもできれば直したい、あいるいはいつも誰かに注意されるものもある。軽いチック、シャープペンシルの浪人回し、枝毛を抜く、爪を噛む、激しい瞬きなどである。癖という以上、そこには強化の随伴性がある。しかし、これらのほとんどは、癖によって起こる何らかの感覚刺激が好子になって強化されている。
そうした癖を直すには、代替行動といわれる、その癖と同時にはできないような行動を、一つ決め、癖をしていることに気づいたら、その代替行動を1~3分続ける。仕事中に浪人回しをしていることに気づいたら、ペンを置き、手を握り、膝や机の上に置き、2分間そのままにする、2分たったら、元通り、仕事に戻る。手を握りながら浪人回しはできないから、手を握ることは浪人回しの代替行動になる。
このように、癖と同時にできない代替行動をわざとして見ることで癖を直す方法が、習慣逆転法である。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.209~p.210)
【引用おわり】
癖を責めるより、代わりの行動を決めて実践する。それが習慣逆転法の考え方です。自分を責めず、行動を変える工夫を重ねることで、職場の雰囲気も穏やかに整っていきます。
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