2026年10月7日水曜日

背中だけでは伝わらない

 経験を積んだ職員の支援には、多くの工夫や判断があります。そのポイントを言葉にして伝えることで、後輩は学びやすくなり、利用者一人ひとりに対する支援の質も高まります。

【引用はじめ】

 課題分析で明らかになったチェックポイントをベテランも活用することは、本人だけでなく後輩の指導にもよい影響をもたらす。「やってみせ、言って聞かせる」ことができるからだ。いわゆる「背中を見せて学ばせる」という教育法は、つまりは何も言わない教育法だ。学ぶ側が優秀であれば、それでも多くを学び取ることができるだろうが、しかし、たとえばまったくの新人などであれば、何を見ればよいのかもわからないということもある。だから、「○○をやってみせるから、よく見ておけ」と、一つひとつの課題を明示してあげることは、教え方として懇切丁寧であるから効果的なのである。また、課題分析によってベテランも自分自身の行動の振り返りができるから、悪い癖や変な癖を修正することができる。したがって「やってみせる」ときにも、間違った行動を後輩に刷り込んでしまうリスクを下げることができるのだ。

  (舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.247~p.248)

【引用おわり】

 「見て覚えろ」だけではなく、何を見て何を学ぶかを具体的に伝えることが大切です。支援の根拠や工夫を共有し合い、利用者が安心して活動し、成長できる環境をみんなでつくっていきましょう。


 

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