行動を注意深く観察することで、次にどのような行動をするか予測することができるようになる。それが行動分析学の考え方である。行動の予測ができれば、行動のマネジメントも可能である。そのことに関する、石田本による第21回目の引用である。
【引用はじめ】
人間の行動原理を知れば、行動の予測ができる。予測可能とは、やるべきことをきちんとやることでもある。周囲の人々が未来の行動をある程度予測できるから、その人は頼りになる。
他人の行動は予測可能である。この知識があると、他人の行動にイライラすることはなくなる。神経をすり減らしたり、不毛な衝突を繰り返したりすることもない。行動分析学は人間関係を円満にする。
行動は外から観察できるものだから、他人が数えることも可能である。これによって部下の行動を確実にマネジメントできるのだ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.64~p.65 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
行動分析では、ABC分析によってその行動がどのような条件で成り立っているかを明らかにする。ABC分析とは、「先行条件(A)→行動(B)→結果(C)」という時間軸で表す。行動の前後にどのような変化が起きているかを理解することで、行動の予測をしようとするのである。「このようなとき」に「こうしたら」、「こうなる」の関係を可視化するのである。
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