結果が達成されて、初めて褒めるだけでは不十分である。その結果に達成するまでには、さまざまな行動があり、その苦労を認めてこそより、結果に対する意欲的な取り組みが可能になるのである。そのことに関する、石田本による第7回目の引用である。
【引用はじめ】
結果だけを見るやり方だけでは、目標を立てるときも行動には目を向けようとしない。「売り上げを10%伸ばそう」「不良率を1%に下げよう」という目標を掲げるが、そこには行動という考えが抜け落ちている。
目標を達成すると上司は褒めたり表彰したりするが、達成するまでのプロセスや行動について焦点を当てたマネジメントはあまり実践されていない。別の部署の助力があって達成できたのかもしれないし、経済状況が変化したことでたまたま達成できただけかもしれない。そうした可能性を一切考慮することなく、ただ結果だけを見て評価する。これでは望ましい行動を繰り返させることなど不可能だ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.36 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
私たちは結果の良し悪しで、決めてしまう傾向がある。結果に至るまでには、さまざまなプロセスがあり、行動を行う必要がある。その一つひとつを確実にできて、望むべき結果まで達成できるのである。行動の一つひとつに焦点をあてて、結果に達成できる筋道を計画する必要がある。
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