表彰制度は「頑張った人を褒める」だけではない。組織全体の行動を変えるための仕組みとして設計されてこそ、真の意味を持つ。
【引用はじめ】
表彰制度を導入している会社は多い。しかし、「表彰は何のためにやるのか」を考え抜いている会社は、どれくらいあるのだろう。表彰制度は何のためにあるのですかと尋ねると、たいていの会社は「頑張った人を褒めてあげるため」という。けれど、それならば、通常の人事考課の中で評価してあげれば済む話ではないか。
表彰制度の意味はいろいろあるだろうが、一つには「モデル(模範)」を他の社員に提示できることが、人事考課とは明らかに異なる点である。行動分析学には「モデリング」という技法がある。人は、他人の行動を真似ることで新しい行動を身につけることができる。モデルを提示し、他の皆がそれを見習う(真似る)ことで、組織的な学習効果が期待できるというわけだ。
表彰制度は誰かを表彰するためだけあるのではない。他の全員の行動を変えたいがゆえにあるのだ。つまり、表彰制度とは組織行動のマネジメントシステムと位置づけなければならない。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.222~p.223)
【引用おわり】
表彰は一人の栄誉ではなく、全員の学びの機会。模範を示し、行動を広げることで、組織の力が育っていく。
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