私たちは日常の支援の中で、利用者の行動がなかなか変わらない場面に出会います。例えば、決まった職員にだけ強く要求する行動も、その行動を支える条件がなくなることで少しずつ減っていくことがあります。
【引用はじめ】
いったん成立した条件反射を解消する方法は、すでにパブロフ自身が発見している。メトロノームの音によって唾液分泌の条件反射ができた犬に対し、エサはいっさい与えず、メトロノームの音だけを断続的に聞かせる。すると、条件反射によって、はじめのうちこそは唾液を出すが、次第に唾液の量が減っていくとともに、音を聞いてから唾液が出るまでの時間が長くなっていく。最後には、メトロノームの音を聞かせても、唾液は出なくなる。音が元の中性刺激に戻り、条件反射が解消したのである。この現象をレスポンデント消去という。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.303)
【引用おわり】
レスポンデント消去は、形成された反応が環境との関係の変化によって弱まる現象です。例えば、呼び出しベルの音に毎回すぐ反応していた利用者も、意味づけが変わることで反応が薄れる場合があります。支援では行動の背景にある条件に目を向けることが大切です。

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