上司の態度しだいで組織の雰囲気が大きく変わる。部下への対応が批判的だ。結果を認めようとしない。それでは、部下も意欲をそがれる。頑張っていることを少しでも肯定してもらえなければ、部下もやる気をなくすのは当然である。
【引用はじめ】
会社の開発部などにおいて、ワイワイガイガイとアイデアをぶつけ合うような創造的な雰囲気ではなく、淡々とした諦めムードに包まれている。その主な原因を作っているのが、部長だ。
会議では各人が進捗報告する。開発主任が開発テーマに基づいて負荷テストでよい結果が出始めたという言うと、それに対する部長の第一声は、「ふうん」の一言である。せっかくよい結果が出たと報告してきたのだから、「よかったね」くらい言っても良さそうなものを、「ふうん」で片付けてしまっては、よい報告をするという部下の行動を消去することになる。しかも返す力で「負荷テストは、それで完了なの?」と追及する。それに対して開発主任が「………いえ、まだ八割というところです」と答えると、部長は「なんだ。それじゃ、まだまだだな」と否定的なコメントで締めくくる。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.91~p.92)
【引用おわり】
開発部門は、物事が順調に進展するわけでない。それでも、努力を認められてこそ次につなげられるようにするものだ。消去や弱化ばかりでは、やる気が出ない。何かを生み出す行動が妨げられる。職場の雰囲気に影を落とす結果になってしまうのだ。
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