2025年3月16日日曜日

問題解決(105) 「ゴミ拾いイヤ」

 公園などに遊びに行って、空き缶などを拾って、きれいにしようとはなかなか思わない。せっかく遊びに行って、手を汚したり、のんびり余暇を過ごせなくなるからだ。自然を大切にしたいとは思うのだが。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第105回目の引用である。

【引用はじめ】

 いくら頭で「自然を守ろう」と思っていても、週末に家族で遊びに行っているときくらいゴミ拾いはしたくない。手が汚れるし、のんびりできないからだ。弱化の原理が働いている。これを道徳観が低下していると責めだしたら、個人攻撃の罠にはまった証拠だ。



(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.56)

【引用おわり】

 空き缶拾いしないことは、道徳観の欠如だなんて責任を押し付けても問題は解決しない。感情や心の問題とするのは、「個人攻撃の罠」にはまってしまっている。なぜこうした行動になるのかは、行動の原理でABC分析してみるのがいい。解決の手立てが見えてくる。

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