泳げない人にとって、ダルマ浮きができるまでだって簡単ではない。30秒間ダルマ浮きができるようにするには、ちょっとでもできたら誉めるを繰り返す。それをだんだんと秒数を長くしてゆく。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第94回目の引用である。
【引用はじめ】
泳ぐことができない人に対して、まずダルマ浮きができるようにするためシェイピングの技法が使われた。
最初の課題は "ダルマ浮き" を30秒続けることだったが、せいぜい5秒が限界だ。だからといって誉めずにいたら、どうなるだろう? 分化の原理によって行動は減ってしまうだろう。だから、訓練の初期段階では、5秒でもいいから誉めた。でもそれができるようになると「今度は10秒頑張ってみましょう!」と励まして、10秒できるようになったら誉めるようにした。次は15秒、そして20秒というように、徐々に標的行動に近づけていったのだ。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.48~p.49)
【引用おわり】
ダルマ浮きが30秒間できるようにする標的行動を設定した。まずは、5秒、10秒、20秒、そして最終的に30秒間ダルマ浮きができるようにするまで、根気よく強化してゆくのだ。それがシェイピングと呼ばれる技法である。ただ、やみくもにやらせるよりはずっと効率的なのである。
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