モデリングを用いても、効果がない場合もある。その場合は、シェイピングの技法を使うといい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第96回目の引用である。
【引用はじめ】
モデリングは、 "模倣" という行動レパートリーが身についている相手にしか使えない技法だ。人間以外のほとんどの動物には模倣のレパートリーはない。人間でも何らかの障害によって模倣のレパートリーが発達していない子供や大人もいる。その場合には、シェイピングの技法を使うか、模倣のレパートリーそのものの訓練から始めることになる。「ちゃんと手本を見せているのにできない」と学習者を責めるのは個人攻撃の罠に陥った証拠だから、要注意。(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.50)
【引用おわり】
うまくできないと、「なんでこんな簡単なこともできないんだ」と言いたくなる。ついつい、個人攻撃の罠におちいる。やり方に問題がある。だから、やり方を工夫するのだ。行動を変えるための手立てをどうするか、考えるのである。
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