標的行動のとおりうまくできない時には、ヒントを出すといい。それがプロンプトである。適切なプロンプトによって、標的行動が促される。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第98回目の引用である。
【引用はじめ】
標的行動が起こりやすいように合図や指示、ヒントを出すのがプロンプトである。プロンプトはクイズのヒントのように言語的なものもあれば、鉄棒で逆上がりを補助するように身体的なものもある。
ばた足の練習で、直前にフィードバックしたことが守られていなかった時には、指示棒でばた足している人の体の一部を軽く触れた。そうすることで適切な行動が現れることを狙ったのだ。(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.50~p.51)
【引用おわり】
ばた足が腿を動かしてできるようになるために、指示棒で腿にふれた。それに促されて、腿を動かすようになった。すかさず強化した。こうしたことによって、「足を腿から動かす」ことができるようになり、その標的行動が定着できた。指示棒で腿にふれることが、プロンプトになったのである。
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