シェイピングによって新しい行動を身につけることができる。そこでは、弱化でなく強化の原理を使ったほうがいい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第91回目の引用である。
【引用はじめ】
シェイピングという技法の背景には分化の原理が働いている。子どもに算数を教えるとき、後輩にパソコンの使い方を教えるとき、恋人にスキーの滑り方を教えるとき。「そうじゃない!」「違うよ」「さっき言ったこと聞いてなかったの?」などなど、我々がいかに弱化を使いがちか。強化の原理を使うと、何かを教えるのは、ずっと簡単になる。
分化の原理もシェイピングの技法も、元々は動物を使った基礎研究で見いだされ、開発されたものだ。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.48)
【引用おわり】
スキーの滑り方を教えるにあたって、「そうじゃない」と言っても相手はどうすれば良いか分からない。モデルを示して、その通りにできなくても、ここは良かったと強化するのである。次はこうしたらと、再度モデルを示すのである。それでもうまくできなくても根気よく励ます。そうしたやり方の方がいい。ここがダメだと弱化しても身に付くものでない。
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