なかなかできないことがあったらどうすれば良いか。手本や見本を示して、その通りできるようにするのがいい。それがなかなかできていないのが現実である。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第95回目の引用である。
【引用はじめ】
モデリングとは見本や手本を示すことだ。新しい課題を与える時や、助言するときに、必ず手本を示すようにするといい。これもあたりまえのことのようだが、実際、会社や学校で何かを教えるとき、どれだけの見本や手本を用意しているか思い浮かべて欲しい。「もっと丁寧に挨拶しなさい!」と言いながら、どれだけの人が丁寧な挨拶の手本を示しているだろうか? 「じっくり考えて問題を解きなさい」という数学の先生がどれだけ "じっくり考える" 手本を子どもたちに示しているだろうか?
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.49~p.50)
【引用おわり】
モデリングは、標的行動を身につけさせるには有効な手立てである。簡単には身につかない行動には計画的・段階的にモデリングを活用する必要がある。単なる言葉だけでなく、見本や手本を示すようにするのだ。
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