2026年8月15日土曜日

ゴールから教える力

  仕事を教えるとき、どこから始めるかで成果は変わります。フォワードが順行なら、バックワードは逆行。最後の成功体験から逆にたどることで、達成のイメージをつかみやすくする方法です。

【引用はじめ】

 チェイニングとは、一つの仕事を細かな行動の連鎖として捉えることで、効果的・効率的な行動マネジメントができるようにすることである。チェイニングには、フォワード(順行)とバックワード(逆行)の二種類がある。フォワード・チェイニングとは、課題分析された行動(行動1、行動2、……)を少しずつ前から順につなげて鎖を長くしていくやり方だ。

 一方、バックワード・チェイニングは、行動の連鎖を最後から逆順に完成させていく。だから、最初にすべきことは、最後の鎖となる行動を、教示(言葉で説明して教える)、モデリング(手本を見せる)、シェイピングなどのテクニックを駆使して、確実にできるようにすることである。営業の場合は、契約締結という最終ステップだけを、まずやらせるわけである。それでは、契約締結の前にある長く苦しい営業活動はどうするのか? できそうなら、課長自身がやる。しかし、できそうにないなら部下は無理にやらなくてよい! いや、やらないほうがよい! 契約締結前の行動は、したがって、誰か(当然、それは部下よりスキルのある人、ここでは課長)が代わりにするか、手伝ってやる必要がある。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.172)

【引用おわり】

 バックワード・チェイニングは「できた!」を起点にする指導法です。最終行動を確実に体験させ、そこへ向かう過程を支援者が補う。成功の感覚を積み重ねることで、行動の鎖が自然に伸びていきます。



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