令和7年4月1日(火)8時半~
令和7年度 社会福祉法人さくらんぼの里 辞令交付
理事長挨拶「エッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)足りうる仕事」
(於)のぞみの家・食堂
1. 利用者の尊厳と自立の尊重
障害者施設で働く職員にとって大事なことは、利用者の方々の尊厳や自立を尊重し、安全で安心な環境を提供することです。そのための重要なポイントが次のとおりです:
(1) 相手を理解し尊重する姿勢
利用者一人ひとりの個性やニーズを理解し、尊重することが大切です。思いやりを持ち、相手の意見や感情に寄り添う姿勢を持つことで信頼関係を築けます。
(2) 適切なコミュニケーション
言葉だけでなく、表情や態度、仕草を通じて誠実に接することが重要です。また、相手が言いたいことを汲み取る力も欠かせません。
(3) チームワーク
同僚や他の専門職と協力し合うことで、利用者の方々により良い支援を提供できます。コミュニケーションや協力を通じて連携を深めましょう。
(4) 自己ケア
職場のストレスに対処し、健康を維持することも重要です。自分自身が健やかでいられることで、利用者に対してもより良いケアが提供できます。
障害者施設の仕事は責任が大きく、とてもやりがいのある仕事です。心のこもったサポートが、多くの人々の生活を豊かにします。
2. 支援員がAIやロボットに代替されるか?
支援員のあり方について、技術の進歩だけでなく、社会の倫理的、文化的な価値観や政策による影響も大きいです。
(1) 役割全体を代替できない
AIやロボットは既に介護や障害者支援の分野で利用されています。例えば、介護ロボットが持ち上げや移動の補助を行ったり、AIが健康状態のモニタリングを行ったりすることがあります。これらは負担軽減や効率化をもたらす一方で、職員の役割全体を取って代わるものではありません。
(2) 感情的サポートの提供
障害者施設職員は、利用者との信頼関係を築き、感情的なサポートを提供するという非常に人間的な役割を担っています。これらの役割は、AIやロボットが完全に模倣するのが難しい。そのため、技術が進化しても職員が完全に不要になる未来は現実的ではありません。
(3) AIは補完的ツール
AIが補助することで職員の負担が減り、より人間的な関わりに集中できる可能性はあります。AIは人間の能力を補完するツールとして活躍する形が理想的です。
3. 感情的サポートの提供とは
利用者との信頼関係を築き、感情的なサポートを提供する行動は多岐にわたります。以下にいくつかの例を挙げます
(1) 傾聴と共感
利用者の話を丁寧に聞き、その気持ちを理解しようと努めること。言葉だけでなく、表情や仕草から感情を汲み取ることも含まれます。
(2) 個別のニーズに応じた支援
利用者ごとの障害や状況に合わせて、適切なサポートを提供すること。例えば、日常生活の介助やリハビリ活動への同行などです。
(3) 安心感の提供
利用者が不安やストレスを感じた際に、落ち着けるような環境を作る、または適切な対応をすること。暖かく接することが重要です。
(4) アクティビティの共有
利用者と一緒に楽しめる活動や趣味を通じて、時間を共有し、ポジティブな感情を引き出すこと。例えば、歌、絵画、ゲームなどの活動。
(5) 家族との連携
利用者の家族ともコミュニケーションを取ることで、施設内外でのケアがスムーズに進むようにします。
(6) 感情的なつながりの形成
日々の交流の中で、職員が利用者を尊重し、心からの温かい関わりを持つことで、長期的な信頼を築きます。
こうした行動の積み重ねにより、職員は利用者にとって心の支えとなり、彼らの生活の質を向上させる役割を果たしています。
4. 障害者の生活の質の向上とは
個々のニーズ、希望、環境に応じて、身体的・精神的・社会的な幸福を増進することを意味します。具体的には以下のような面が挙げられます:
(1) アクセスの改善
障害者が移動しやすくなるようなバリアフリー設計の建物や公共交通機関、またはデジタル技術を利用したアクセス向上。
(2) 教育と職業機会の拡大
学習環境や就労環境において、障害のある人が持てる才能を最大限に活かせる機会を提供。
(3) 医療とリハビリの充実
適切な医療や心理的サポートを受ける機会を確保し、障害の影響を軽減。
(4) 社会参加
地域社会や文化的活動への参加を促進し、孤立感を軽減。
(5) 経済的な支援
生活費や治療費の負担を軽減するための補助金や経済支援。
(6) 家族や支援者の教育
障害を持つ家族や個人への適切な支援を促進するための教育や情報提供。
これらの要素を個々の状況に合わせて調整し、総合的にサポートすることが、生活の質の向上に繋がります。