2025年4月14日月曜日

問題解決(133) 「上司の顔」

 上司から嫌味など言われるようになったら、上司の顔を見ただけで不快感におそわれるようなる。これでは、できるだけ、上司を避けるようになる。こんなことになったら、仕事にも身が入らなくなってしまう。困ったことだ。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第133回目の引用である。

【引用はじめ】

 企業におけるマネジメントで重要なことは、派生の原理をうまく使って、仕事に関連した刺激や条件が好子になるような環境をつくることである。

 新しい上司と仕事をするようになったとしよう。この段階で上司はまだ好子でも嫌子でもない中性子である。ところが別件でこの上司からしつこく嫌みを言われた。これによって上司の顔を見ただけで嫌な気持ちになる。上司の顔が反射子化した結果のレスポンデントだ。同時に、何か新しい企画を考えても、この上司に提案しようとする行動は弱化されてしまう。上司の顔が嫌子化した結果の、提案するというオペラントの弱化だ。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.74~p.75)

【引用おわり】

 上司の顔を見たら、不快感を感じるなんてことがないようにしなければならない。上司が適切なアドバイスをして、仕事が円滑に進むようにすることである。上司と部下の関係がより良いものにするのだ。上司の部下に対する嫌みは、仕事がうまくいかなかったことに対するものだろう。部下もどうすればその仕事がうまくいくか、積極的に助言を得る働きかけなども必要である。お互いが歩み寄り、より良い関係をつくる必要がある。 

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